母の日参りって何?日本香堂のCMの仏壇 祈りの手箱についても
「母の日参り」ってご存じですか?
テレビを観ていた時、「母の日参り」のCMが流れていたんです。
「母の日参り」なんて言葉、初めて聞いた私はちょっと気になったので調べてみました。
母の日参りって何?
「母の日参り」という言葉をご存知ですか?
「母の日参り」というのは亡き母に思いを込めて母の日にお墓参りをすることなんだそうです。
そもそも母の日というのは、亡くなったお母さんを偲ぶ想いから始まったものなんです。
母の日の始まりについて…
1908年5月10日にアメリカのウェストヴァージニア州のフィラデルフィアの教会で、アンナ・ジャービスという女性が亡き母を追悼するため赤いカーネーションを配ったのが始まりと言われています。
その後1910年ウェストヴァージニア州の知事が5月第二日曜日を母の日にすると宣言。
そして徐々にアメリカ全土に広まり、1914年に5月の第2日曜日が「母の日」と制定されました。
日本では明治末期頃に初めて母の日のイベントが行われ、1915年(大正4年)に教会でお祝いの行事が催されるようになり、少しづつ民間に広まっていったと伝えられています。
ところで、「母の日参り」を広めたのは、線香の製造販売を手がける製造メーカー「日本香堂」なんです。
430年間にわたって日本に伝統的な香りを伝え続けている老舗のメーカーです。
「毎日香」「青雲」という線香をご存知ではないですか?
「日本香堂」の線香なんですよ。
「お線香は毎日香」というフレーズのCMで、故郷にお母さんがいる丁稚奉公のさだきち君がお盆にはいつも毎日香を持って故郷へ帰るCMは昔よくテレビで観てました。
そして、「青雲」のCMの歌は、今でも口ずさめるくらいよく聞いた歌です。
♪ 青雲 それは 君が見た光
僕が 見た 希望
青雲 それは ふれあいの 心
幸せの 青い 雲
青雲 ♪
どちらも「日本香堂」のCMなんですよ。
日本香堂が母の日参りを広め始めたきっかけは、得意先の生花店から「母の日はギフト用のお花以上に、お供え用の仏花が売れる。それも値段高いものが人気」という話を聞いたことだったんだそうです。
そこで母の日は亡くなったお母さんを偲び、お墓参りをする人が多いことに気が付き、「母の日参り」という言葉を広め始めたようですね。
普段はなかなかお墓参りに行かれない人が、“母の日はお母さんに逢う日”ということでお墓参りをするのもいいですよね。
日本香堂のCMの仏壇「祈りの手箱」
母の日参りのCMを観ていてふと目についたのがとてもコンパクトな仏壇のようなもの。
あまりにも小さいので「これ何だろう?」と思いましたが、どうやら仏壇のようですね。
私がイメージしている暗くて重々しい仏壇とは全く違っていて、とてもコンパクトでスッキリとしたものです。
「祈りの手箱」というもので、仏壇を相続される立場にない遺族が、故人への祈りの空間として使用できるもののようです。
もちろん「仏壇」として使用してもいいのでしょうが、故人を偲ぶことのできるちょっとした場所として使うもののようですね。
花立て、香炉、火立て、写真立て、お線香、ローソク、香炉灰がセットになっていてすぐに使えるようになっています。
場所を取らないのでちょっとしたスペースに置けてとてもいいですね。
お線香は、煙が少なく、ショートタイプのお線香がいいですね。
まとめ
毎年当たり前だった「母の日」。
ちょっとめんどくさいなぁ…なんて思っている人もいるかもしれませんね。
贈る相手が他界してしまった時に初めて母のありがたみに気付くのかもしれません。
母の日にはお母さんを忍んで、お墓参り「母の日参り」に行きたくなるのも自然なことなのでしょうね。